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転換期を迎えた農業

Agriculture at a turning point
Agriculture at a turning point

〜加速する農業法人へのシフト〜


日本の農業は今、大きな転換期を迎えています。かつて主流だった「家族経営の個人農家」から、組織として利益を追求する「農業法人」へのシフトが加速しています。

ビジネスパーソンとして押さえておくべき、農業構造の変化とその背景、そして新しいビジネスチャンスについて解説します。



1. 統計が示す「個人から法人へ」の流れ

日本の農業従事者の平均年齢は68歳を超え、リタイアが加速しています。一方で、1経営体あたりの規模は拡大しており「数は減っているが、一つひとつが大型化・組織化している」のが現状です。


・個人経営体の減少

過去20年で大幅に減少。


・農業法人の増加

耕作放棄地の集約や、企業の新規参入により右肩上がりで増加。




2. なぜ「法人化」が必要なのか?


単なる「農家の跡継ぎ問題」ではなく、ビジネスモデルとしての合理性が法人化を後押ししています。


① 規模の経済の追求

個人では所有が難しい大型機械やドローンの導入、スマート農業の活用には、一定以上の作付面積が必要です。法人化して周辺の農地を集約することで、生産コストを下げ、利益率を向上させています。


② 資金調達と信用の獲得

法人格を持つことで、銀行からの融資がスムーズになり、ベンチャーキャピタルからの出資を受けるケースも増えています。これは、設備投資のスピードアップに直結します。


③ 雇用と人材育成

「家業」から「企業」になることで、社会保険の整備や週休二日制の導入が可能になります。これにより、農業志望の若者が「従業員」として入社しやすくなり、労働力不足の解消につながっています。




3. ビジネス視点で見る「農業法人」の強み


現代の農業法人は、単に作物を作るだけでなく、バリューチェーンの垂直統合(垂直立ち上げ)を行っています。


・6次産業化

生産(1次)× 加工(2次)× 販売・サービス(3次)を一体化。自社ブランドの立ち上げや、直営レストランの運営。


・データ経営

熟練者の「勘」をデータ化し、生産工程をマニュアル化。属人性を排除した安定供給を実現。


・BtoB取引の拡大

外食チェーンやコンビニエンスストアと直接契約を結び、安定した販路を確保。



4. 今後の展望

〜異業種連携の加速〜


農業の法人化は、IT、物流、製造業など、他業界との親和性を高めています。


・アグリテック

AIによる収穫予測、自動走行トラクター。


・ サプライチェーンの最適化

鮮度保持技術を活用した海外輸出。


・脱炭素(GX)

農業由来のカーボンクレジット創出。


※ビジネスのヒント

農業は今や「補助金に頼る産業」から「テクノロジーと経営手法で勝負する成長産業」へと変貌を遂げようとしています。



日本の農業は、個人による「生活の糧」から、法人による「戦略的なビジネス」へとアップデートされています。この変化は、食料安全保障の強化だけでなく、地方創生や新技術の実装フィールドとしての可能性を秘めています。



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©2023 合同会社ラパンサービス

Écrit par Hideo Yamamoto.

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