エキソアレ西神中央の成功戦略
- LAPIN PDG
- 2025年12月22日
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〜地域経済の再生〜
兵庫県神戸市の西神中央駅前に位置するショッピングセンター「エキソアレ西神中央」。かつての「そごう西神店」撤退という地域経済の危機を乗り越え、いかにして再生を遂げたのか。
ビジネスの視点から、その成功の裏にある「ターゲットの再定義」と「リージョナル戦略」を解説します。
1. 百貨店モデルの限界と撤退
1990年の開業以来、西神ニュータウンの象徴だった「そごう西神店」が2020年に閉店しました。これは単なる一店舗の終焉ではなく、郊外型百貨店というビジネスモデルが、現代の「日常使い(デイリーニーズ)」に対応できなくなったことを象徴する出来事でした。
2. 百貨店からライフスタイルセンターへ
後継施設として誕生したエキソアレ西神中央(2022年全館開業)は、従来の高価格帯・ハレの日需要から脱却し、徹底した「地域密着・高頻度来店型」へのシフトを鮮明にしました。
●テナント構成(リーシング)の最適化
「上質な日常」をコンセプトに、百貨店時代の良質さを残しつつ、圧倒的な利便性を追加しました。
・1階(食のフロア)
従来の人気店を維持しつつ、惣菜やグローサリーを強化。
・中上層階(専門店)
ニトリ、無印良品、ダイソーなど、日常的に必要とされるカテゴリーキラーを配置。
・駅直結の利便性
通勤・通学客が「ついで買い」しやすい動線を設計。
●行政との連携による「街の再開発」との同期
エキソアレの再生は、神戸市が進める「西神中央駅前リニューアル」と連動しています。
・公共施設の近接
新たな西区役所やなでしこ芸術文化センター(図書館・ホール)が隣接。
・相乗効果
行政手続きや文化活動で駅前に来た市民が、そのままエキソアレで買い物を楽しむ「ついで消費」を喚起しています。
3. 3つのポイント
・ニーズの再定義
高級志向から「上質な日常」へ。
・集客構造の転換
行政施設との連携・回遊性向上。
・商品計画の刷新
目的買いを誘う大型専門店の導入。
4. 持続可能な郊外商業施設のモデルケース
エキソアレ西神中央の成功は、「百貨店ブランドへの固執」を捨て、「地域の生活インフラ」としての機能を追求したことにあります。
人口減少社会において、華美なハコモノを作るのではなく、住民の生活動線に深く入り込む。この「生活密着型」の視点こそが、成熟したニュータウンにおける商業再生の最適解と言えるでしょう。



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