経営コンサル会社の倒産が増えている理由
- LAPIN PDG
- 1月8日
- 読了時間: 3分

〜経営コンサルは淘汰の時代へ〜
経営コンサルティング業界で、自らが「経営のプロ」であるはずの企業の倒産が過去最多ペースで急増しています。2024年に続き、2025年もその勢いは衰えず、業界はかつてない淘汰の時代を迎えています。
ビジネスパーソンとして押さえておくべき、この「コンサル倒産」の裏側にある4つの構造的要因を解説します。
1. 「DX特需」の終焉とニーズの高度化
コロナ禍において、多くの中小企業がリモートワーク対応やIT導入を急ぎました。この「DXバブル」とも言える状況下で、導入支援を主軸にする小規模コンサルが乱立しましたが、現在その需要は一巡しています。
・汎用型から専門型へ
単なるITツールの導入支援ではなく、現在は「M&A」「リスクマネジメント」「新規事業開発」といった、より高度で専門的な知見が求められるようになっています。
・「化けの皮」が剥がれる
実績や独自のソリューションを持たない「名ばかりコンサル」は、顧客の課題が複雑化する中でリピートを得られず、次々と失注しています。
2. 補助金依存モデルの限界
ここ数年、特に倒産が目立つのが「補助金・助成金の申請代行」を収益の柱にしていた企業です。
・事業モデルの脆弱性
補助金バブルが落ち着き、採択率が厳格化される中で、申請代行手数料に頼っていた企業は急激にキャッシュフローが悪化しました。
・過剰な人員拡大
特需に合わせて大量採用した結果、固定費(人件費)が重荷となり、案件減少に耐えきれず破綻するケース(例:北浜グローバル経営の大型破産など)が象徴的です。
3. 生成AIによる「低付加価値業務」の代替
生成AIの急速な普及は、コンサル業界のビジネスモデルを根底から揺さぶっています。
・調査・分析の民主化
かつて若手コンサルタントが時間をかけて行っていた市場調査、データ分析、資料の構成案作成などは、今やAIで瞬時に行えます。
・「知識の切り売り」の終焉
ネットで拾える程度の情報を提供するだけのコンサルタントは、もはやクライアントから高い報酬を支払う価値がないと判断されています。
4. 深刻な人手不足と「採用コスト」の増大
他業界と同様、コンサル業界も激しい人材争奪戦の中にあります。
・大手による吸い上げ
待遇やキャリアパスで勝る大手ファームが優秀な層を囲い込み、中小コンサルは採用難に直面しています。
・賃金上昇と収益の乖離
人材をつなぎぎとめるための人件費高騰を、クライアントへの報酬単価に転嫁できない小規模事業者は、文字通り「利益なき繁忙」の末に力尽きています。
5.今、求められるのは「実効性」
現在のコンサル倒産ラッシュは、市場が「情報の提供者」から「結果への伴走者」へと、本物を厳選し始めた結果だと言えます。
もしあなたがコンサルティングを依頼する側であれば、「その会社がAIで代替できない独自の専門性を持っているか」「補助金などの一過性の制度に依存していないか」を見極めることが、共倒れを防ぐ鍵となります。



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