新入社員が自己完結しやすいのはなぜ?
- LAPIN PDG
- 3月14日
- 読了時間: 3分

〜背景と対策を解説〜
近年、新入社員が周囲に相談せず、業務を自己完結してしまうケースが増えています。これは、企業にとってさまざまなリスクをもたらす可能性があり、対策が必要です。
■新入社員が自己完結しやすい背景
〇情報過多とデジタル環境
インターネットや社内システムで膨大な情報にアクセスでき、自己解決を試みやすい。
チャットやメールでのコミュニケーションが中心となり、対面での相談をためらう傾向がある。
〇個性を尊重する教育
主体性や個性を重視する教育を受けてきたため、自分で考え、解決しようとする意識が強い。
指示待ちではなく、自ら行動することを評価されると考える。
〇失敗への恐れ
失敗を恐れ、周囲に迷惑をかけたくないという気持ちが強い。
完璧主義の傾向があり、相談することで自分の能力不足を露呈することを避けたい。
〇リモートワークの普及
リモートワークでは、周囲の状況が見えにくく、相談するタイミングがつかみにくい。
対面でのコミュニケーション機会が減少し、人間関係を構築しにくい。
■自己完結によるリスク
〇情報の偏り
限られた情報で判断するため、視野が狭くなり、誤った結論に至る可能性がある。
〇スキル不足
自己解決では、経験豊富な先輩からの指導やアドバイスを得られず、成長機会を逃す。
〇組織との乖離
周囲とのコミュニケーション不足により、組織への帰属意識が低下し、孤立感を深める。
〇手遅れになる可能性
問題を抱え込み、手遅れになることで、企業全体に損失が及ぶ可能性がある。
■企業ができる対策
〇相談しやすい環境づくり
1on1ミーティングやメンター制度を導入し、定期的なコミュニケーション機会を設ける。
オンライン相談窓口を設置するなど、相談しやすい仕組みを構築する。
〇コミュニケーション研修の実施
報連相の重要性や相談する際のポイントを学ぶ研修を実施する。
オンライン・オフラインでのコミュニケーションスキル向上を支援する。
〇失敗を許容する文化の醸成
失敗を成長の機会と捉え、挑戦を促す文化を醸成する。
相談しやすい雰囲気を作り、心理的安全性を確保する。
〇適切なフィードバック
新入社員の業務に対し、定期的かつ適切なフィードバックを行う。
良い点だけでなく、改善点も具体的に伝えることで、成長を促す。
■まとめ
新入社員の自己完結は、個人の成長だけでなく、組織全体の生産性にも影響を与えます。企業は、新入社員が安心して相談できる環境を整備し、組織全体でサポートしていくことが重要です。
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