top of page

年収1000万円を実現するための試算

Estimated cost for achieving an annual income of 10 million yen
Estimated cost for achieving an annual income of 10 million yen

〜アパレル個人事業主が年収1,000万円を達成するための売上試算と戦略〜


■年収1,000万円の壁を突破する

個人事業主としてアパレル販売で年収1,000万円を目指すことは、明確な目標設定と戦略的な事業計画があれば十分に可能です。


しかし、年収1,000万円と売上1,000万円は全く異なります。まずは「年収1,000万円」を達成するために必要な「売上高」を具体的に試算し、その上で実現のための戦略を解説します。



■ステップ1

〜年収1,000万円を実現するための経費と利益の構造〜


「年収」とは、事業で得た利益から、所得税や住民税などの税金、社会保険料を差し引いた、手元に残る金額(いわゆる手取り)を指します。


事業で個人事業主が得る「収入」(報酬)は、事業の売上高から経費を差し引いた事業所得(利益)です。


1. 目標とする事業所得(利益)の設定

年収1,000万円を確保するためには、そこから差し引かれる税金と社会保険料を逆算して、必要な事業所得(利益)を設定する必要があります。


・事業所得の試算

年収1,000万円を確保するために必要な事業所得(利益)の目安は、およそ1,500万円〜1,800万円程度と試算されます。

(理由:所得税・住民税・国民健康保険料などで、利益の約30%〜45%程度が差し引かれるため)


ここでは、中間値として目標事業所得(利益)を1,600万円に設定します。



2. アパレル販売における標準的な原価率・経費率

アパレル販売の個人事業主が計上する主な経費には、商品の原価(仕入れ費用)と、販管費(販売費および一般管理費)があります。




今回は、現実的なビジネスモデルとして、以下の比率で試算します。

売上原価率:50%

販管費率:15%

合計経費率:65%



■ステップ2

〜年収1,000万円に必要な売上高の試算〜

目標とする事業所得(利益)1,600万円と、設定した経費率(65%)から、必要な売上高を算出します。



●年間売上高は4600万円が必要

アパレル販売で年収1,000万円(税引き前の事業所得1,600万円)を達成するために必要な年間売上高の目安は、およそ4,600万円です。



■ステップ3

〜売上4,600万円を達成するための販売戦略〜

年間の目標売上4,600万円を達成するには、月間の売上が約383万円、単価設定によっては非常に多くの販売数が必要となります。この目標を実現するための、ビジネスパーソン視点での戦略を解説します。


1. 平均顧客単価 (AOV) と回転率の戦略的設定

目標売上を「販売点数」に落とし込むため、平均顧客単価(AOV: Average Order Value)を設定します。


※例1:低単価・高回転戦略 (ファストファッション・EC寄りの場合)

・平均顧客単価:5,000円

・年間必要注文件数: 46,000,000 /5,000 = 9,200

(1日あたり約25件の注文が必要)




※例2:高単価・低回転戦略 (デザイナーズ・セレクトショップ寄りの場合)

・平均顧客単価:30,000円

・年間必要注文件数: 46,000,000 /30,000 ≒1,533

(1日あたり約4件の注文が必要)



【戦略】

利益率35%を確保するためには、高単価・高付加価値の路線を選択し、少ない注文数で大きな売上を上げる戦略(例2)の方が、一人で運営する個人事業主には現実的かつ効率的です。


2. 利益率を最大化する経営戦略

目標の事業所得率35%を維持・向上させることが鍵になります。


※原価率(50%)の改善

・OEM(製造委託)や直接買い付け比率を高め、中間マージンをカットする。


・オリジナル商品の企画・製造により、ブランディングとともに原価率を改善し、粗利益率を向上させる。



※販管費率(15%)の効率化

・集客チャネルを絞り込み、費用対効果(ROAS/ROI)の高い広告に集中投資する。


・InstagramなどのSNSを最大活用し、広告費を抑えた集客導線を構築する。


・物流・在庫管理を効率化し、変動費を抑える。




3. マーケティングとブランディングの重点施策

「単価30,000円」の商品を販売し続けるには、強いブランド力と顧客ロイヤリティが必要です。


・ニッチ市場の支配

ターゲット層を絞り込み(例:30代後半のミニマリスト向け、特定の素材にこだわる層など)、そのニッチ市場で第一想起されるブランドを目指す。


・顧客体験(CX)の徹底

商品だけでなく、梱包、メッセージカード、返品交換プロセスなど、顧客との接点全てで付加価値の高い体験を提供し、リピーター率を高める。


・リピート率の最大化

LTV (Life Time Value: 顧客生涯価値) を意識し、CRM (顧客関係管理) ツールを活用して、リピーター向けの優待や限定アイテム販売を徹底する。





■目標売上高は4600万円

アパレル個人事業主が年収1,000万円を達成するために必要な年間売上高は、経費率を65%と仮定した場合、約4,600万円です。


この目標を実現するには、「多くの数を売る」のではなく、「高付加価値な商品を、適切な利益率で、ロイヤルティの高い顧客に継続的に販売する」という戦略が極めて重要になります。



■年収1,000万円へのロードマップ:

1.目標事業所得を1,600万円と設定する。

2.経費を徹底的に管理し、利益率を35%以上に維持する。

3.高単価戦略を採用し、ターゲット顧客のLTVを最大化する。




こちらの記事で、年収1,000万円達成の具体的な道筋が明確になったかと思います。


あなたは年収1000万円を、実現できそうですか?


コメント


©2023 合同会社ラパンサービス

Écrit par Hideo Yamamoto.

bottom of page