日本が再び高度経済成長を遂げるために必要なこと
- LAPIN PDG
- 2025年12月18日
- 読了時間: 3分

〜鍵は構造的なゲームチェンジ〜
バブル崩壊後の「失われた30年」を経て、日本経済は今、デフレ脱却と持続的な成長への転換点に立っています。かつての「高度経済成長」を、人口減少社会という新たなフェーズで再現するためには、過去の成功体験の延長ではなく、「構造的なゲームチェンジ」が必要です。
ビジネスパーソンとして押さえておくべき、日本が再び力強い成長を遂げるための4つの主要な処方箋を解説します。
1. 「低物価・低賃金」の罠からの完全脱却
高度成長のエンジンは、「賃金上昇が消費を呼び、消費が企業の投資を促す」という正のサイクルです。
・実質賃金の持続的なプラス化
2024年から2025年にかけて、春闘での賃上げ率が30数年ぶりの高水準を記録しています。これを単発のイベントに終わらせず、「物価上昇を上回る賃上げ」を社会のスタンダードにする必要があります。
・価格転嫁の適正化
中小企業がコスト増を適切に価格に反映できる商慣習の確立が不可欠です。これにより、企業が利益を確保し、それをさらなる賃上げや設備投資へ回す「付加価値の循環」が生まれます。
2. 労働生産性の劇的な向上(デジタル・AIの社会実装)
労働力人口が減少する中では、1人あたりの生み出す価値を最大化するしかありません。
・全要素生産性(TFP)の向上
単なる労働時間の削減ではなく、AIやロボットを活用した「知的生産性」の向上が鍵となります。
・労働移動の円滑化(リスキリング)
成長産業への労働移動を促すため、個人のスキルアップ(リスキリング)への投資と、それを評価するジョブ型雇用の普及が求められます。
3. 「官民連携」による戦略的投資
2025年現在、政府は「強い経済」の実現に向けた成長戦略を加速させています。
・戦略的分野への集中
半導体、蓄電池、AI、量子技術、グリーントランスフォーメーション(GX)など、国家の命運を握る分野への巨額投資が進んでいます。
・資産運用立国の実現
家計に眠る2,000兆円超の金融資産を、NISAの抜本拡充などを通じて投資へと振り向け、企業の成長資金と国民の資産形成を同時に達成する仕組みが整いつつあります。
4. グローバル市場での「稼ぐ力」の再定義
内需が縮小する中、外貨を獲得する力の強化は必須です。
・インバウンドから「インバウンド・プラス」へ
観光だけでなく、日本の質の高いサービスやコンテンツをデジタル経由で世界に売る「デジタル輸出」の拡大。
・サプライチェーンの強靭化
経済安全保障の観点から、重要物資の国内回帰や友好国との連携を深め、不確実な国際情勢下でも止まらない経済構造を構築します。
■ビジネスパーソンに求められる視点
日本が再び成長するためには、企業が「コストカット型」から「付加価値創出型」へ、個人が「安定志向」から「自律的キャリア構築」へとマインドセットを切り替えることが最大の条件です。
2026年は、賃上げと投資の勢いが定着するかどうかの「正念場」となります。この変化をチャンスと捉え、自らの生産性と市場価値を高めていくことが、結果として日本経済全体の再興に直結します。



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