守りの経営とは
- LAPIN PDG
- 2025年10月16日
- 読了時間: 4分

〜会社の「土台」を固める!〜
「経営」と聞くと、新規事業の立ち上げや市場開拓といった「攻め」のイメージが強いかもしれません。しかし、変化の激しい現代において、会社を持続的に成長させ、生き残っていくためには、その土台となる「守りの経営」が欠かせません。
ビジネスパーソン一人ひとりが「守りの経営」の重要性を理解し、実践することで、会社の安定性と成長は確かなものになります。本記事では、「守りの経営」とは何か、そして具体的にどのような点に注目すべきか解説します。
1. 「守りの経営」とは何か?「攻め」との違い
「守りの経営」とは、会社を潰さないこと、存続・継続させることを最優先に考え、経営基盤の強化やリスクの回避に注力する姿勢です。

「攻め」は売上や成長という「夢」を与えますが、同時に大きなリスクも伴います。「守り」は、そのリスクに備え、会社が傾かないように全方位的に備える、いわば「会社の安全装置」です。両者は対立するものではなく、バランスが取れてこそ理想的な経営と言えます。
2. なぜ今、「守りの経営」が重要なのか
不確実性が高まる現代において、「守りの経営」の重要性は増しています。
・予期せぬリスクの増大
パンデミック、自然災害、地政学的な変動、サイバー攻撃など、予測が難しく、会社に致命的な打撃を与えるリスクが増えています。
・変化への対応力
守りを固め、現金などの「流動資産」を厚くすることで、市場の変化や競合の動きに対し、迅速に投資や戦略変更を行う「アジリティ(俊敏性)」が高まります。
・継続性の確保
会社が長く継続することで、従業員やその家族、取引先など、関わるすべての人の安心と幸せにつながります。
「攻め」の成功は一瞬で崩れる可能性がありますが、「守り」を固めておけば、困難な状況でも耐え抜き、次の「攻め」の機会を待つことができます。
3. ビジネスパーソンが意識すべき「守りのポイント」
「守り」は経営者だけの課題ではありません。現場で働くビジネスパーソン一人ひとりの行動が、会社の「守備力」を決定します。
1)会社を守る「財務の守り」の意識
会社の健康診断書であるB/S(貸借対照表)の健全性が「守り」の核心です。
・流動性の意識
会社がすぐに現金化できる資産(流動資産)が豊富にあるか。流動性が低い固定資産(土地、建物など)ばかりでは、急な出費に対応できません。
無駄な在庫を抱えない、売掛金を迅速に回収するなど、自分の部署でキャッシュフローを滞らせない工夫をする行動が必要です。
・コスト構造の理解
自分の部門のコストが「固定費」か「変動費」かを意識し、特に固定費の削減の余地を探る。
日々の業務で発生する経費のムダをチェックし、より効率的なツールやプロセスを提案する必要があります。
2)顧客と信頼を守る「既存基盤の守り」
新規顧客獲得のコストは、既存顧客維持のコストよりも一般的に高いと言われています。「既存顧客の維持」は最も効果的な「守り」の一つです。
・ロイヤルティ(忠誠心)の強化
既存顧客が離れないよう、商品やサービスのクオリティを維持・向上させ、満足度を高める。
既存顧客からのフィードバックを真摯に受け止め、改善に繋げる。顧客との関係性を強化し、信頼を損なうミスを徹底して防ぐことが必要です。
3)組織と未来を守る「リスクとコンプライアンスの守り」
コンプライアンス違反や情報漏洩といったリスクは、会社の信用を瞬時に失墜させ、存続を危うくします。
・ルールと倫理の遵守
法令、社内規定、そして社会的な倫理観を守った行動を徹底する。
職場のハラスメント防止、情報セキュリティポリシーの厳守、機密情報や個人情報の適切な取り扱いを徹底することが必要です。
4. まとめ
〜理想は「攻守のバランス」〜
「守りの経営」は、一見地味で目立たない活動かもしれません。しかし、それは会社を存続させるための最も重要なインフラであり、次の「攻め」のチャンスを逃さないための体力でもあります。
ビジネスパーソン一人ひとりが、自分の仕事が「守り」と「攻め」のどちらに貢献しているかを意識し、特に見落とされがちな「守り」の部分を確実に実践していくことが、会社、そして自身のキャリアの安定的な成長に繋がるでしょう。



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