ビジネスと占いの意外な関係
- LAPIN PDG
- 2025年10月28日
- 読了時間: 7分

■なぜ人気占い師は「よく当たる」と感じられるのか?
〜心理と技術から読み解く〜
占いをビジネスに活用している経営者は少なくありません。なぜ経営者は占いを信じるのでしょうか?
「よく当たる」と評判の人気占い師。その的中率の高さは、単なる偶然や霊感だけではなく、実は心理学的な要素や、熟練した技術、豊富な経験によって支えられています。
人気占い師が「当たる」と感じさせる理由を、多角的に解説します。
1. 心理学的アプローチによる「的中」体験
相談者が「当たっている」と感じる背景には、人の心に働きかける心理的なメカニズムが大きく関わっています。
1.1. バーナム効果(フォアラー効果)
誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な性格や状況の記述を、あたかも自分だけに当てはまる特別な内容であるかのように受け取ってしまう現象です。
例)
「あなたは他人に気を使う一方で、時折、自分の行動に疑問を持つことがありますね。」
このような表現は多くの人に当てはまるため、相談者は「私のことを言い当てている」と感じやすくなります。
1.2. 確証バイアス
自分の信念や期待、望みに沿った情報を無意識のうちに優先的に探し集め、反対の情報を無視する傾向です。
占いの結果の中で、当たっていると感じた部分だけを強く記憶し、外れた部分は忘れてしまうことで、「結果的にすべて当たった」と感じてしまいます。
1.3. 自己成就予言(ピグマリオン効果)
「この占い師は当たる」という期待や、占いで示されたポジティブな未来を信じることで、その期待に沿った行動や努力を無意識に行い、結果として予言が現実化する現象です。
占い師の言葉が、相談者の行動を促す「きっかけ」や「背中を押す」役割を果たします。
2. 熟練の技術と豊富な経験に裏打ちされた「人間理解」
心理的要因に加え、人気占い師は、相談者の心を読み解き、適切なアドバイスを導き出すための高度な技術と経験を持っています。
2.1. 卓越した傾聴力と観察力
人気占い師は、単に占術の結果を伝えるだけでなく、相談者の話の聞き方(傾聴力)と、非言語情報(表情、声のトーン、しぐさなど)から情報を引き出す観察力に優れています。
相談者の話の中から、悩みの本質や心の奥底にある願望(潜在意識)を正確に把握し、その情報と占いの結果を巧みに結びつけて解釈します。
2.2. 具体的かつ実現可能なアドバイス
抽象的な結果で終わらせず、相談者の状況や悩みに合わせて具体的で行動に移しやすいアドバイスを提供します。
漠然とした不安を、「何をすれば良いか」という具体的な行動計画に変えることで、相談者は前向きになりやすく、結果として良い方向へ進むため「当たった」と感じやすいのです。
2.3. 人生経験と知恵の豊富さ
数多くの相談者の人生を見てきた経験から、ある種のパターン認識やインスピレーション(直感力)が発達しています。
占術の結果を、現実に即した豊富な人生経験という「知恵」で解釈し、説得力のあるメッセージとして伝える能力が高いです。
3. 潜在意識へのアクセスと集合的無意識
一部の占術(特にタロットなど)では、個人の顕在意識のさらに深い層、つまり潜在意識や、人類が共有する記憶の層とされる集合的無意識にアクセスすることで、自覚されていない本音や答えを引き出すと考えられています。
相談者自身が気づいていない心の奥底のメッセージを可視化し、言語化することで、「見透かされているようだ」という強い的中感を覚えます。
人気占い師が「よく当たる」と感じられるのは、高度な占術の知識・経験をベースに、心理学的なメカニズムを理解し、卓越したコミュニケーション技術(傾聴・観察・言語化)を駆使して、相談者の心に深く寄り添い、行動を促すメッセージを提供しているためと言えるでしょう。
■占い師の心理テクニックをビジネスに応用する3つの極意
〜信頼を勝ち取り、成果を生む〜
「人気の占い師はなぜ当たるのか?」その理由を解説しましたが、彼らが持つスキルは、顧客の心を掴み、長期的な関係を築くための一流のビジネススキルそのものです。
多忙なビジネスパーソンが、占い師の持つ「人間理解」と「影響力」のテクニックを、営業、マネジメント、コンサルティングに活かす具体的な方法を解説します。
極意1:徹底した「傾聴」で潜在的な課題を掘り起こす(セラピスト・スキル)
占い師は、相談者が自覚していない「心の奥底の願い」や「潜在的な不安」を引き出すプロです。この「傾聴」の技術は、顧客や部下の真のニーズを把握するために不可欠です。
応用テクニック:【無条件の肯定的関心】と【7:3の会話比率】

【効果】:相手は「この人は私のことを理解しようとしてくれている」と感じ、信頼感が深まります。その結果、表面的な問題のさらに奥にある**「真の課題」や「購入を決める要因」**を自ら語り出してくれるようになります。
極意2:バーナム効果を応用し「特別感」と「共感」を生む(営業・広告スキル)
バーナム効果(誰にでも当てはまる一般的な内容を、自分だけに当てはまると錯覚する心理)は、ターゲティングが難しい場面や、導入部分で顧客の関心を一気に引きつける強力なツールです。
応用テクニック:【あなた視点】と【共感のフック】

【効果】:相手はメッセージを「自分事」として捉え、あなたの商品やサービスへの興味を深めます。特に初対面の営業や広告、コンサルティングの初期フェーズで、警戒心を解き、信頼関係の土台を築くのに役立ちます。
極意3:ポジティブな言葉で「自己成就予言」を仕掛ける(マネジメント・コンサルスキル)
人気占い師は、ポジティブな未来を示し、相談者の行動を良い方向へ導きます。これは、信じたことが現実になる「自己成就予言」を応用したものです。上司やコンサルタントとして、相手の力を最大限に引き出すために活用できます。
応用テクニック:【未来の肯定】と【行動の言語化】

【効果】:相手の自尊心と自信を高め、行動へのモチベーションを向上させます。結果として、予言されたポジティブな成果に向かって、自発的に動き出す(自己成就予言)可能性が高まります。
占い師のテクニックは、単なる「当てる」技術ではなく、「相手の心を読み解き、信頼を築き、行動を促す」ための高度なコミュニケーションスキルです。これらの心理テクニックを日々のビジネスに取り入れることで、あなたの対人影響力は格段に向上し、より大きな成果へとつながるでしょう。
■経営者と占い
占いや風水などを意思決定や事業に取り入れた、あるいは深く関わっていたとされる著名な経営者には、国内外にいくつかの事例が知られています。
特に著名な経営者とそのエピソードをいくつかご紹介します。
※日本の主な経営者
1. 松下 幸之助(パナソニック創業者)
「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助氏は、占いや名付けを意思決定の「確認作業」として利用したというエピソードが残っています。
・改名のエピソード
幼少期の名前「幸吉」を、戦後に占い師の進言に従い「幸之助」に改名したとされています。この「幸之助」という画数は「小売人向きで大器晩成」と判断されたようです。
・活用法
自身が熟慮して決めた方針や計画に対し、占いの結果を「答え合わせ」のツールとして活用し、確信を深めるために用いたと伝えられています。
2. 船井 幸雄(船井総合研究所創業者)
経営コンサルタントの第一人者でありながら、スピリチュアルやオカルト分野にも強い関心を持ち、多くの著作や活動を通じてそれらを積極的に紹介しました。
・スピリチュアル系への影響
経営コンサルティングに携わる傍ら、「脳内革命」などのオカルト・スピリチュアル系、疑似科学系の書籍を後押しし、ブームの火付け役となりました。
・経営哲学
彼のコンサルティング哲学の一部に、見えない力や運を重視する思想が反映されていたと言われています。
※世界の主な経営者
3. ビル・ゲイツ(マイクロソフト共同創業者)
世界的な大富豪であるビル・ゲイツ氏も、東洋的な占術や風水の概念に関心を持っていたとされています。
・インド風水(ヴァーストゥ・シャーストラ)
彼は、インド風水である「ヴァーストゥ・シャーストラ(Vastu Shastra)」の信奉者であると言われています。これは、建物の配置や向きによって運気を整える考え方です。
・無意識の実践
彼の最初の自社ビル建設の際に、知らず知らずのうちにこのヴァーストゥの原則に近い設計をしていたことが、彼がこの思想に傾倒するきっかけになったとされています。
※歴史的な著名人(経営者的な側面も持つ人物)
ナポレオン・ボナパルトや、英国女王のエリザベス1世なども、国家の重要な決定(軍事戦略、戴冠の日程など)の際に、占星術師の助言を重視していたことは有名です。
これらの事例から、超一流の経営者にとって占いは、単なる迷信ではなく、「合理性やデータではカバーできない領域を補完する情報源」や「自己の意思決定への確信を高めるためのツール」として捉えられていたことがうかがえます。



コメント