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両利きの経営とは

What is ambidextrous management?
What is ambidextrous management?

〜持続的成長のための両立戦略〜


両利きの経営(Ambidextrous Management)とは、企業が持続的に成長していくために、相反する2つの活動、すなわち「知の深化(Exploitation)」と「知の探索(Exploration)」を同時に高いレベルで追求する経営手法です。


これは、既存事業で成果を出しつつ(深化)、同時に新しい事業や技術の芽を育てる(探索)という、一見矛盾した活動をバランス良く行うことを目指します。



1. 2つの「知」の活動


両利きの経営を理解するには、この2つの軸を知ることが重要です。


軸1: 知の深化(Exploitation)


・目的: 現在の収益を最大化し、効率性を高めること。


・活動内容: 既存の製品やサービス、技術、ビジネスプロセスを改良・改善し、効率化を図ること。


・特徴: 確実性が高く、短期的な成果が出やすい。


・例: 既存製品のコストダウン、生産ラインの効率改善、既存顧客へのアップセル。



軸2: 知の探索(Exploration)


・目的: 将来の成長の種を見つけ、新しい機会を創出すること。


・活動内容: 未知の技術、市場、ビジネスモデルに挑戦・実験し、イノベーションを起こすこと。


・特徴: 不確実性が高く、失敗のリスクもあるが、成功すれば大きな成果が期待できる。


・例: 新規事業部門の立ち上げ、異業種との連携、破壊的技術の研究開発。




2. 両利きが求められる理由


なぜ、現代のビジネス環境で両利きの経営が必須とされるのでしょうか?


理由1: 市場変化のスピード(VUCA時代)


技術革新やグローバル競争の激化により、市場環境は予測不能かつ急速に変化しています。既存事業がいつ陳腐化してもおかしくないため、「深化」で今を稼ぎつつ、「探索」で将来の保険をかける必要があります。


理由2: 片手落ちの限界


・「深化」に偏りすぎると…: 短期的には成功するものの、革新的な変化に対応できず、緩やかな衰退(イノベーションのジレンマ)に陥ります。


・「探索」に偏りすぎると…: 斬新なアイデアは生まれるものの、足元の収益基盤が弱体化し、事業として成立しないまま資金が尽きてしまいます。





3. 両利きの実現アプローチ


この相反する活動を組織内で両立させるための主なアプローチは以下の3つです。


多くの大企業では、構造的分離(例:既存事業部とは別のCVC (Corporate Venture Capital) やイノベーションラボの設立)が採用されています。




まとめ:ビジネスパーソンへの示唆


両利きの経営は、経営層だけのものではありません。現場で働くビジネスパーソンも、この視点を持つことが重要です。


1)「深化」の視点

自分の現在の業務やプロセスに「無駄はないか?」「もっと効率化できないか?」と問い続ける。


2)「探索」の視点

既存の枠にとらわれず、「この技術を別の市場に応用できないか?」「顧客の潜在的なニーズは何だろう?」と常に新しい可能性を探り、提案する。


この2つの視点を持って行動することが、あなたのキャリアと会社の持続的な成長を支える鍵となります。


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©2023 合同会社ラパンサービス

Écrit par Hideo Yamamoto.

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