「指示待ち部下」になる原因
- LAPIN PDG
- 2025年8月7日
- 読了時間: 4分

〜自ら動く組織を作るための対策〜
「指示待ち部下」の存在は、多くのマネージャーの悩みの種です。彼らは言われたことしかやらず、自ら課題を見つけて行動に移すことが苦手なため、組織全体の生産性を低下させてしまいます。しかし、この問題は決して部下個人の能力不足だけが原因ではありません。今回は、指示待ち部下が生まれる根本的な原因を掘り下げ、自律的なチームへと変えるための具体的な対策を解説します。
1.なぜ、あなたの部下は「指示待ち」になるのか?
指示待ちの姿勢は、いくつかの要因が複雑に絡み合って生まれます。部下を責める前に、まず組織やマネジメントに潜む根本的な問題に目を向けてみましょう。
・失敗を許さない環境
「失敗は許されない」というプレッシャーが強い職場では、部下は自ら判断し行動することをためらいます。もし失敗すれば責任を追及されるため、安全策として上司の指示を待つようになります。
・目的や背景が共有されていない
上司が「これをやって」と具体的なタスクだけを指示し、その仕事が持つ全体像や目的を共有しない場合、部下は思考停止に陥ります。なぜその仕事が必要なのか、最終的にどうなるのかがわからなければ、言われた通りにこなすことしかできません。
・過剰なマイクロマネジメント
上司が細部にわたり指示を出しすぎると、部下は「自分で考えても意味がない」と感じるようになります。常に上司のチェックが入ることで、自律的に考える機会を奪われ、上司の指示を待つことが最も効率的だと学習してしまうのです。
・評価基準が不明確
何をすれば評価されるのかが曖昧な職場では、部下は「とりあえず与えられたタスクをこなす」という姿勢になりがちです。新しい挑戦や自発的な行動が評価されないのであれば、あえてリスクを取る必要がないと判断します。
2.「指示待ち」から「自律」へ
〜チームを変えるための3つの対策〜
指示待ちの状態から脱却し、部下が自ら考えて動くチームを作るためには、マネジメントのあり方を見直す必要があります。ここでは、すぐに実践できる具体的な対策を3つご紹介します。
1. 「Why(なぜ)」から始めるコミュニケーション
タスクを指示する際、単に「この資料を作って」と伝えるのではなく、「なぜこの資料が必要なのか」「この資料がどのように使われるのか」という目的や背景を必ず共有しましょう。
・Before: 「来週の会議で使うから、このデータをまとめておいて。」
・After: 「来週の会議で、Aプロジェクトの進捗を役員に報告するんだ。この資料で進捗の良さをしっかりアピールしたいから、特に成果が出ている部分をわかりやすくまとめてくれないか。」
このように伝えることで、部下は仕事の重要性を理解し、自ら考えてより良いアウトプットを出そうとします。
2. 「失敗」を「学び」に変える文化を醸成する
「失敗は悪いこと」という固定観念を壊し、失敗を成長の機会と捉える文化を築きましょう。部下が何かミスをした時、一方的に叱るのではなく、「なぜそうなったのか?」「次にどうすれば同じ失敗を防げるか?」を一緒に考え、次に活かすための議論をします。
・「失敗は恐れなくていい。むしろ挑戦しないことの方が問題だ」というメッセージを日頃から伝え続ける
・小さな成功はもちろん、挑戦のプロセス自体も評価する
・失敗事例をチーム内で共有し、全員で学びを得る
これにより、部下は失敗を恐れずに新しいことに挑戦できるようになります。
3. 「任せる」マネジメントを徹底する
部下を信頼し、権限を委譲することが非常に重要です。具体的な指示を出すのではなく、目標やゴールだけを示し、そこに至るまでのプロセスは部下に任せてみましょう。
・すべてを管理しようとしない
部下の報告を待つ姿勢を大切にし、定期的な進捗確認にとどめる
・責任と権限をセットで与える
「このプロジェクトは君に任せる。何か困ったことがあったら、いつでも相談してくれ」と伝える
・部下の意見を尊重する
部下が提案したアイデアを真剣に検討し、採用する
この「任せる」姿勢は、部下に「自分は信頼されている」という自信を与え、自律性を育みます。
3.最後に
「指示待ち部下」は、決して個人の資質の問題だけではありません。マネジメントや組織の文化が、彼らの自発的な行動を阻害しているケースがほとんどです。今回ご紹介した対策を実践し、部下が自ら考え、行動する「自律型人材」へと成長する環境を、ぜひあなたのチームでつくってみてください。



コメント