メンタルヘルスと企業
- LAPIN PDG
- 2025年8月12日
- 読了時間: 3分

〜企業側に求められるサポートとは〜
近年、ビジネス環境が目まぐるしく変化する中、精神疾患を抱えるビジネスパーソンが増加傾向にあります。これは、企業にとっても個人にとっても看過できない課題です。本記事では、精神疾患増加の背景と、企業が取るべき対策について解説します。
1.精神疾患の人が増えている背景
精神疾患を抱える人が増えている背景には、以下のような要因が考えられます。
〇労働環境の変化
・長時間労働と過度なストレス
働き方改革が進む一方で、依然として長時間労働が常態化している企業も少なくありません。また、成果主義やノルマのプレッシャーにより、常に高いストレスにさらされる状況が続いています。
・テクノロジーの進化
スマートフォンやPCの普及により、業務時間外でも仕事の連絡が取れるようになり、心身ともに休まる時間が減少しています。
・リモートワークの普及
リモートワークは柔軟な働き方を可能にする一方で、従業員間のコミュニケーション不足や孤立感を招き、メンタルヘルスを悪化させる一因となることがあります。
〇社会構造の変化
・VUCA時代における将来への不安
「VUCA(Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguity)」と呼ばれる、変動性・不確実性・複雑性・曖昧性の高い時代において、ビジネスパーソンは常に将来への不安を抱えています。
・多様な価値観と人間関係の複雑化
職場におけるハラスメント問題の顕在化や、価値観の多様化による人間関係の複雑化も、精神的な負担を増大させています。
〇メンタルヘルスに関する意識の変化
・精神疾患に対する理解の浸透
以前に比べて精神疾患に対する社会的な理解が深まり、「精神疾患は特別なものではない」という認識が広まったことも、精神科を受診したり、周囲に相談したりする人が増えた要因の一つです。
2.企業が取るべき対策
精神疾患は、企業の生産性低下や離職率増加にもつながる重大な問題です。企業は、以下の対策を講じることで、従業員のメンタルヘルスを積極的にサポートする必要があります。
〇予防策の強化
・ストレスチェックの活用
定期的なストレスチェックを実施し、従業員のストレス状況を把握することで、早期の異変に気づくことができます。
・働き方改革の推進
労働時間の適正化や有給休暇の取得促進、柔軟な働き方を導入することで、ワークライフバランスを向上させます。
・コミュニケーションの活性化
定期的な1on1ミーティングやチームビルディング研修を通じて、従業員間のコミュニケーションを活性化し、孤立感を防ぎます。
〇早期発見と対応
・相談窓口の設置
産業医や外部EAP(Employee Assistance Program)など、専門家が対応する相談窓口を設置し、従業員が安心して相談できる環境を整えます。
・管理職向け研修の実施
管理職が部下の変化に気づき、適切な対応を取れるよう、メンタルヘルスに関する研修を定期的に実施します。
〇復職支援と再発防止
・段階的な復職プログラム
休職した従業員が安心して復職できるよう、リハビリ出勤や短時間勤務など、段階的な復職プログラムを用意します。
・職場環境の調整
復職後も安心して働けるよう、業務内容や勤務時間を調整するなど、従業員の状況に合わせた配慮を行います。
3.企業側に求められるサポートとは
精神疾患は、誰にでも起こりうる身近な問題です。企業は、精神疾患を特別な問題として捉えるのではなく、従業員が心身ともに健康に働けるよう、積極的に環境を整備していくことが求められています。
従業員のメンタルヘルスをサポートすることは、従業員一人ひとりのパフォーマンスを最大限に引き出すだけでなく、企業全体の持続的な成長にもつながる重要な経営課題と言えるでしょう。



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