体育会系人材は本当に「使えない」のか?
- LAPIN PDG
- 2月20日
- 読了時間: 3分

■かつての体育会系人材のイメージ
「体育会系」と聞くと、みなさんはどのようなイメージを抱きますか?
〇根性論 が先行し、論理的思考 が苦手
〇指示待ち で、自発性 に欠ける
〇協調性 がなく、個人プレー に走る
このような負のイメージを持つビジネスパーソンは少なくありません。確かに、過去にはそのような体育会系出身者が存在したのも事実です。
■体育会系人材の多様化
しかし、現代の体育会系人材は多様化しており、一括りに「使えない」と決めつけるのは大きな誤解です。
彼らは、厳しい練習やチーム活動を通して、以下のような強みを身につけています。
〇目標達成意欲
目標達成のために、粘り強く努力し、困難を乗り越える力
〇規律性
時間管理能力が高く、規則やルールを遵守する意識
〇精神力
プレッシャーに強く、逆境にも負けない精神力
〇コミュニケーション能力
チームメイトとの連携を通して、円滑なコミュニケーション能力を身につけている
〇リーダーシップ
チームをまとめるリーダーシップや、周囲を巻き込む力
これらの強みは、ビジネスにおいても非常に重要な要素であり、適切に活用すれば、組織に大きな貢献をもたらす可能性があります。
■なぜ「使えない」と言われるのか?
では、なぜ体育会系人材は「使えない」と言われるのでしょうか? その理由の一つに、過去の成功体験に固執してしまう点が挙げられます。
体育会時代に培った根性論や上下関係を、そのままビジネスの世界に持ち込もうとすると、時代錯誤な考え方として周囲から反発を招く可能性があります。
また、多様性の欠如も理由の一つです。
体育会という閉鎖的なコミュニティの中で、均質な価値観を持つ仲間と過ごす時間が長いため、多様な価値観を持つ人々とコミュニケーションを取る機会が少ない場合があります。
■体育会系人材の育成と活用
体育会系人材の強みを最大限に活かすためには、過去の成功体験をアップデートし、多様性を理解することが重要です。
企業は、体育会系人材に対して、以下の様な育成を行う必要があります。
〇論理的思考
研修やOJTを通して、論理的思考や問題解決能力を育成する
〇多様性の理解
様々なバックグラウンドを持つ人々とコミュニケーションを取る機会を提供する
〇自律性の促進
指示待ちではなく、自ら考え行動できるような環境を提供する
また、強みを活かせるように下記のような役割を与えることも重要です。
〇目標達成意欲 が高い人材
営業 や 新規事業開発
〇コミュニケーション能力 が高い人材
広報 や 人事
〇リーダーシップ がある人材
チームリーダー や マネージャー
■まとめ
体育会系人材は、決して「使えない」存在ではありません。彼らは、目標達成意欲、規律性、精神力、コミュニケーション能力、リーダーシップなど、ビジネスにおいて非常に重要な強みを持っています。
企業は、体育会系人材に対する偏見を捨て、彼らの強みを理解し、適切に育成・活用することで、組織全体の活性化につなげることができます。
重要なのは、体育会系人材をステレオタイプで捉えるのではなく、個々の能力や個性をしっかりと見極めることです。
彼らの強みを最大限に引き出し、育成することで、企業にとって貴重な戦力となることは間違いありません。
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